流光記の歌詞(日本語訳)
Verse 1:
息を吹きかけると、仙女になり、
君に太白金星の髭を貼り付けさせ、
世界遍歴として古い町並みで少し走り、
帰れば三百の伝奇(「伝奇小説」の略語)が話せ。
春秋も雨雪もヒトトセを成し、
我が二人は本をめくっても美人を見つけない、
「明日が遠くてもより遠い年には、
覚えきれない詩がある」と嘆き。
月の舟は 星を引き出し、
軒の夕風よ セミと話し合い
可哀想な彦星と織姫よ、「七夕まだ来なくて
ひょっとしたら、鵲が怠けて目覚めないの」と思い。
CHORUS:
「東周列国志」から諸王朝の史書を閲覧し、 [注釈1:清代の蔡元放によって改編された長編歴史小説。23巻108回。中国では明の「三国演義」と並び評される。]
「長干行」も「関雎」も、みんな朗読し、
歳月が行きつ泊まりつ、紀行を書き出さずに
我が思いを 波乱に凝らした。
年々の燕や柳の糸よ、いつも残らずに離れ
歌人の この世の憂えを理解するほどに至らない
「長亭」(あずまや)は本しか見えなく、
何度も柳折りの物語を聞けども [注釈2:「長亭」は十里ごとにある駅亭だ。漢代、十里ごとに置かれた駅亭。旅人の休憩所ともある。「柳折り」は旅に出発する人を見送ること。昔、中国で柳の枝を折って旅に出発する人を見送ったことから。]
その哀れが、いまだにわからない。
Verse 2:
日常の掟を守ることで悩み、日が毎朝出ずるので
早く起きることだ。「今日起きなければ、
学校へ通えないの」と思いきや
時は身長で例を挙げ、別れの比喩で我が困りを解き
年が寄る先生は、「川がどこへ流れるの」という
私の質問を聞こえないふりをして
「行く川の流れは絶えず」と教え。 [注釈3: この文は、鴨長明の方丈記の冒頭部分]
CHORUS:
「東周列国志」から諸王朝の史書を閲覧し、
「長干行」も「関雎」も、みんな朗読し、
歳月が行きつ泊まりつ、紀行を書き出さずに
我が思いを 波乱に凝らした。
年々の燕や柳の糸よ、いつも残らずに離れ
歌人の この世の憂えを理解するほどに至らない
「長亭」は本しか見えなく、何度も柳折りの物語を聞けども、
その哀れが、いまだにわからない。
BRIDGE:
私も、梅や鯉、得意や失意の恋人たちの話し、
「長生殿」の七夕から「牡丹亭」にかけてよく見られ [注釈4: 『長生殿』(ちょうせいでん)は、清の洪昇(こうしょう)にによって作成された古典戯曲であり、「牡丹亭」は明代の劇作家湯顕祖の代表作である]
歳月が行きつ泊まりつ、紀行を書き出さずに
その物語の花を咲かせ
CHORUS:
「東周列国志」から諸王朝の史書を閲覧し、
「長干行」も「関雎」も、みんな朗読し、
歳月が行きつ泊まりつ、紀行を書き出さずに
我が思いを 波乱に凝らした。
年々の燕や柳の糸よ、いつも残らずに離れ
歌人の この世の憂えを理解するほどに至らない
浮世の世話を捨てて、君という星だけ
見つめ続けるのは わが喜び。
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