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明治大学での滕彪氏の講演に対する公開質問状

日本的一些女权伙伴发来投稿:针对日本明治大学国际劳动研究所邀请邀请滕彪先生做国际演讲提出四点疑问并且发出呼吁。本篇为中文版的日语翻译。

最近、明治大学国際労働研究所が3月16日に開催する「中国リベラル派知識人の挑戦と日本の役割」と題するシンポジウムで、滕彪は一人の登壇者として招待されます。それについて、在日のフェミニストたちは4つの疑問を提起し、公開質問状を作成しました。また、明治大学への公開質問状に対して、オンライン署名を募集しています。#MeTooの問題に関心を持っている皆さん、ぜひご署名よろしくお願いします。以下は公開質問状の全文です。


To:明治大学国際労働研究所

明治大学国際労働研究所 御中

突然のご連絡失礼いたします。私たちは性暴力の問題に関心を持つ、世界各地に住んでいるフェミニストです。

この質問状は貴研究所宛てのものであると同時に、すでにインターネットで公開された書簡でもあります。貴研究所が3月6日に開催する予定の国際シンポジウム「中国リベラル派知識人の挑戦と日本の役割」において滕彪が登壇することについて、4点の質問をさせていただきたくご連絡いたします。

以下は私たちが公開質問状を送る理由について述べさせていただきます。
貴研究所が3月16日に開催する「中国リベラル派知識人の挑戦と日本の役割」と題するシンポジウムで、滕彪は一人の登壇者として招待されます(シンポジウム開催の知らせ:<https://www.isc.meiji.ac.jp/~itls/report/2024/0316.html>)。

出典:明治大学国際労働研究所のホームページ<https://www.isc.meiji.ac.jp/~itls/report/2024/0316.html>

しかし去年、台湾の#MeToo運動が注目を集める中、滕氏はジャーナリスト、独立中文筆会の元副会長である心語さん(仮名)から性的暴行について告発されました。BBCの取材(下記報道①を参照)では、心語さんは、2016年にインドで開催された会議期間中に、滕氏がホテルの部屋で、彼女に「襲いかかった」と告発しました。心語さんが必死に抵抗し、叫んだ後、滕氏の行為は中止したと証言しています。

それに対して、滕氏は2023年6月にTwitter(現X)で声明を発表し(下記報道②を参照)、彼自身の行動は「許されるべきではない」、「相手が受けた被害に対して申し訳ない」と述べました。一方、「襲いかかった」といった心語さんの指摘を否定し、自らの行為は「不器用な求愛である」と主張しました。これに対して、心語さんはインタビューで滕氏の声明が「不誠実である」と指摘し(下記報道③を参照)、この事件は「強姦未遂」であると主張しています。それに対して、滕氏は自分が「強姦未遂であることは事実無根であることを証明する確実な証拠を持っている」と述べましたが、それ以降詳しい説明をしませんでした(下記報道①)。現時点では、滕氏は疑惑を解明するための証拠を提出しておらず、第三者による調査も公開の状態では行われていません。

ニュース原文のリンクは以下の通りです。ご参照ください。

<英語>

①BBC news 

https://www.bbc.co.uk/news/world-asia-china-65887986

https://twitter.com/bbcchinese/status/1672158047685459968

<中国語>

②自由亚洲电台https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/kejiaowen/kw2-06212023133935.html  

③菱媒体

https://www.worldjournal.com/wj/story/121344/7252621?zh-cn

④NGOCN

https://ngocn2.org/article/2023-06-26-zao-bao/

<日本語>

⑤RecordChina

https://www.recordchina.co.jp/b916169-s25-c30-d0198.html

貴研究所はこれまで国際的な労働運動や労働組織に関する研究に貢献し、アジアの人権、民主主義、自由に対する深い関心を持っていることに敬意を表します。

しかし、「Women’s rights are human rights」。学術活動のゲスト講演者としての滕氏が心語さんから上記の「強姦未遂」の告発を受けたことは、無視されるべきではないと私たちは考えます。(性暴力を含む)暴力から免れる権利もまた人権の重要な一部です。言うまでもなく、大学は司法機関ではありませんが、#MeToo告発の対応とジェンダー平等の推進は司法機関のみに頼るべきではなく、社会全体が責任を持って取り組んでゆくこととして考えられるべきだと私たちは思います。したがって、以下の4点に関して質問させていただき、貴研究所のご説明をお願いします。

①貴研究所は滕氏を登壇者として招待した際に、彼が上記の心語さんから受けた「強姦未遂」に関する告発(上記報道①を参照)についてご存知でしたか。あるいはその告発についての関連記事を確認しましたか。

②もし貴研究所が、滕氏を招へいする際に告発についてご存知ではなかった、あるいは確認しなかった場合、上記の内容をお読みいただければ状況を把握できると考えられます。貴研究所はシンポジウムの主催者として、この件についてどのようにお考えでしょうか。滕氏の登壇は予定のままでしょうか。

③滕氏を登壇者として依頼した場合、貴研究所は彼が登壇することが#MeTooの告発側に対して二次被害を及ぼす可能性について既に検討したこと、あるいはこれから検討することはありますでしょうか。もしそういった検討を行わなかった、あるいは行わない場合、その理由をご教示ください。もし#MeTooの告発側に対する二次被害を及ぼす可能性について検討を行った場合、どのような具体的な対策を考えておりますでしょうか。

④シンポジウムを開催する際に性暴力やハラスメント被害を防ぐための具体的な対策や配慮が運営側にはありますでしょうか。もしそのような対策や配慮がない場合、その理由をお教えください。

この四つの質問は以下の理由に基づいています。

まず、「民運圏(中国の民主化を目指す組織・関係者)」で起きた性暴力/セクシャル・ハラスメントには不可視性があります。一般的に、性暴力の多くは私的な空間で起こり、目撃者がいないため、証拠の収集と調査が難しいです。さらに、中国の「民運圏」において性暴力の被害者が告発した場合、当局からの弾圧に加え、「民運圏」の仲間たちからの非難を受けることも多くあります。被害者たちは、民主化運動の有名人に「濡れ衣を着せている」として、「中国共産党に利用されている」、「民主化運動への妨害」などと非難されることがあります。被害者はそのような二次被害を受け、非常に孤立し、救済や支援を求めにくい状況に置かれます。

明治大学は「権利自由」を建学精神の一つとしています。その一方、リベラルな知識人を対象としたシンポジウムで、上記の報道のように、登壇者が他者の権利と自由を侵害したとされる告発を無視しているとしたら、私たちは大変残念に思います。

次に、私たちは特定の登壇者または特定の大学を対象として反発意見を述べているわけではないことを強調させていただきます。どのような公共的な活動においても、主催者と参加者は民主、自由、権利などの基本的な価値観を重要視するように、ジェンダー問題を重要視し、性暴力に反対すべきだと私たちは考えています。

私たちは、上記の報道のような性暴力を告発されたゲストを招待する際には、基本的な状況の確認と倫理的な考慮を行い、公的なイベントではジェンダー包摂と安全な環境づくりに積極的に取り組むべきだと考えます。

最後に、私たちはセクシャル・ハラスメントや性暴力の問題は個人の問題ではなく、組織的かつ社会的な問題であると考えております。こういった問題が個人のレベルに留まり、組織や社会全体で対策が講じられなければ、人権が保障されることは期待できません。上記の報道にある滕氏が受けた告発は、現在の制度によって真相が明かされないとしても、私たちはこの問題に関心を寄せる権利があり、貴研究所も公衆の質問と疑念に対して説明をする責任があると考えております。

この度、私たちはこの件に関心を持っている世界各地の人々からの署名をいただきました。私たちは貴研究所が以上の四つの質問へのご回答とご説明をなさることを共に願っております。
お忙しいところ恐縮ですが、ご回答を心よりお待ちしております。

性暴力問題に関心を持っているフェミニストたち 

発起人ならびに署名者:


To:滕彪と共に登壇される先生たち

**先生:

突然のご連絡、大変失礼いたします。私たちは世界各国在住のフェミニストです。

このメールを送るきっかけは、○○先生が3月16日に明治大学国際労働研究所で開催されるシンポジウム「中国リベラル派知識人の挑戦と日本の役割」に、滕彪という方と共に登壇されるからです。

滕氏が2023年で、報道によれば、心語さんに「強姦未遂」として告発されたこと(下記報道③を参照)について詳しくご存じではないかもしれませんが、以下はその告発についての中国語と英語のニュース記事のリンクを記載しますのでご参照ください。

<英語>

①BBC news 

https://www.bbc.co.uk/news/world-asia-china-65887986

https://twitter.com/bbcchinese/status/1672158047685459968

<中国語>

②自由亚洲电台https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/kejiaowen/kw2-06212023133935.html  

③菱媒体

https://www.worldjournal.com/wj/story/121344/7252621?zh-cn

④NGOCN

https://ngocn2.org/article/2023-06-26-zao-bao/

<日本語>

⑤RecordChina

https://www.recordchina.co.jp/b916169-s25-c30-d0198.html

以上で報道された滕氏への告発がなされてからわずか1年足らずですが、彼は明治大学で行われるシンポジウムに招待され、かつ「リベラル知識人」と「社会対話」について公開講演するということに対して、私たちは大きな疑念を抱いております。

私たちは、明治大学国際労働研究所は、上記のような告発を受けたゲストを招聘する場合、当事者の一人であるゲストに状況確認をする責任があり、招へいされるゲストは会議のテーマや精神に合致するかどうかを検討する必要があると考えます。

私たちは、公共の人物が専門分野での活動で上記報道のような性的暴行の容疑を明確に告発された場合、独立した第三者による公開の調査が行われずに、何事もなかったかのように公的な活動に参加し続けることは不適切であると考えます。

真相が明らかになるまで、その人が招待されるイベントの規模が大きければ大きいほど、またその人が担う役割が重要であればあるほど、#MeTooの告発は矮小化され、被害者に対してより大きな被害をもたらす可能性が高いと考えております。 ♯MeTooの告発はゴシップではありません、決して軽く読み流すべきものではないと私たちは考えます。

どの国の#MeToo運動においても、その裏には被害者の涙があります。中国では、朱軍や劉強東のような加害者が依然として活動し、被害者たちは当地の法律による公正な判決を得られないままでいます。被害者の弦子やJingyaoたちは弾圧され、ネット暴力など二次加害に直面しました。日本でも、ジャニーズ性暴力の被害者は告発した後、ネット上で大量の匿名の中傷と誹謗に遭いました。伊藤詩織さんは政治家からほとんど支持を受けず、勝訴した後も自身の国においてはまるで追放された人であると感じ、海外に移住してからこそ、ジャーナリストの仕事を続けられます。多くの無名な人は告発することができず、告発しても誰もに気づかれず、すぐに消えてしまいます。

これらの厳しい現実に基づいて、私たちは#MeTooの告発を真剣に受け止めるべきだと考えています。すべての#MeToo事件を既存の法律や制度に任せることはできません。既存の法律や制度が社会と時代に遅れ、性暴力被害を防止することが難しいということは、多くの研究や事例にも示されてきました。

#MeToo運動が世界的に広がっているのは、現行の法律や制度が性暴力関連の問題を解決できず、被害者に合理的な苦情申し立て・訴訟の方法を十分に提供できていないためです。被害者はメディアを通じて告発せざるを得ず、公衆の支援と支持を頼りにするしかありません。#MeToo運動は、社会制度と構造の問題と不正義に立ち向かうための運動です。既存の制度では公平と正義が実現できない場合、私たちは既存の制度を引き続き守ったり、沈黙したり無視したりするべきではありません。

私たちは、先生たちが上記に報道された滕氏に関する性暴力の告発に関わる当事者ではなく、その告発の真相を解明できないことを存じております。しかし、中国リベラル知識人は常に自由、民主、人権などの価値を呼びかけています。私たちは、性暴力から免れることも基本的人権であり、軽視されるべきではないと考えます。

「対話の空間」はできれば、男性のエリート知識人を中心とした伝統的な「対話の空間」ではなく、告発者/被害者/サバイバーの気持ちを無視することなく、#MeToo告発を軽視することなく、ジェンダー包摂的で安全な社会対話の空間として、積極的に構築されるように私たちは願っています。

現行の社会制度と文化の問題を根本的に反省しない限り、性暴力の被害防止はできません。これも私たちが♯MeTooに関心を寄せる理由でもあります。私たちは明治大学国際労働研究所に公開質問状を送る形で、#MeTooについて社会の方々と共同で議論するように呼びかけます。持続的な議論、努力を通じて法律や社会の変革を促進することを願っております。

大変恐縮ですが、最後に先生たちにお願いがあります。明治大学国際労働研究所に向けて、滕氏の国際シンポジウムへの招待についてご説明いただくように呼びかけていただれば幸いです。ジェンダー平等の対話空間の構築についても協力していくことを期待しております。

ご多忙を極めていらっしゃる中誠に恐縮ですが、このメールを一読いただければ幸いです。もしご返信していただければ、公共の議論としてインターネット上で公開させてください。ご理解いただければ大変ありがたく存じます。

何卒宜しくお願い致します。


性暴力問題に関心を持っているフェミニストたち

発起人ならびに署名者:



CC BY-NC-ND 4.0 版权声明

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